五力田町内会

会長 鈴木 正視

 五力田は江戸時代初期「村切り」とよばれる政策によって村境が定められた時、5戸の家が力を合わせ、田畑を耕作していた地域が分離独立し『伍力田』と名付けられた事が由来とされています。その後、田畑を生産する人家も増え18戸となり、農業の生産組合として存続しています。資料として、昭和7年から昭和50年までの五力田農事改良組合「経費出納簿組合財産台帳」があります。その中に「公民館家賃」1年分、558円96銭とあり、当時から借りてはいたものの五力田会館は存在していたことがわかります。
当地域は緑が多く、小田急多摩線五月台駅周辺から栗平駅方面へ細長く、稲城市側に隣接し、五力田丁目なし全部、五力田3丁目全部、五力田2丁目(一部)、白鳥4丁目全部、白鳥3丁目(一部)が町内会の区域です。会員数は1,016世帯、古くからの住民と最近移り住んできた人達から町会が構成されています。
さて町会は親睦団体であると思いますが、親睦を深めるために、いろいろな活動をしています。
「盆踊り大会」念仏踊りから始まったといわれる盆踊り、人口が少ない時も五力田は盆踊り大会を行ってきました。その場所がなくなり、5年程お休みをしていましたが、2年前、保育園の園庭をお借りすることができ、実行委員を回覧で募集、盆踊り実行委員会を立ち上げました。その計画をしている時、東日本地域に巨大地震と大津波があり、「チャリティーイベント&盆踊り」に変更、前半はチャリティーコンサート(3グループ出演) 、模擬店、募金活動、後半は防災グッズが当たる抽選会、そして盆踊り、この時の募金と町内会にお願いし集まった募金、計50万7,820円を義援金として寄付。2回目も同じように行い、今回は「あしなが育英会東日本大震災・津波遺児支援資金」に、少ない金額ですが寄付いたしました。
このようなイベントを行うのは、忙しくなり大変なのですが、新しく住まわれた方と昔から住んでいる方との交流の場でもあり、とくに踊りは練習の時もあり交流を深めるよい機会でもあります。そしてもうひとつ交流できるのは年3回行っている美化清掃運動です。毎回130名前後の参加者があり、新しく参加した方の紹介をしたりしています。「環境部」が中心となり行っています。
安全で安心して住み続けられる町でいられるよう、各部会を設けています。「地域防犯部」(防犯パトロール隊)、「防犯部」、「防災消防部」、「交通部」、「広報部」、「文化部」、「福祉部」、「子供会」、「五力田さつき台会」(老人会)、「総務部」、「役員会」と「消防団昭和班」等の川崎市、麻生区、社会福祉協議会への推薦委員が五力田会館等を利用し活動しています。

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「ちょっきんず」の3姉妹とビッグバンド「ミツトヨM-Wind」の みなさんによる「上を向いて歩こう」義援金の募金
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日陰シートの下での踊り

(2013年2月号から)