塔之越自治会

会長 福島 里美 (当時)

 塔之越自治会は、東百合丘1丁目、小田急バス「中の台」停留所付近の高台一帯の地域です。この「中の台」という名前は、最初にこの一帯を宅地造成した中台(ちゅうだい)工業に由来します。
自治会らしきものができたのは、昭和40年、まだ多摩区が分区する前でしたので、住居表示は多摩区生田、自治会名は「生田塔之越住宅親睦会」といい、わずか21戸の集落でした。
その後開発もすすみ、様々な変遷を経て昭和57年、麻生区の誕生とともに麻生区塔之越自治会となって現在約400世帯が暮らしています。
自治会は15の班に分かれており、各班ごとに班長1名、役員1名が選出されて、自治会の運営にあたっています。また、子ども会、友愛チーム(高齢者の親睦目的)、ちょこっと応援隊(日常の助け合い目的)、自主防災組織が、ボランティア精神で自治会から補助金を受けながら、それぞれ独自の活動を展開しています。
毎年秋には、同じ町会の明治製菓グランドをお借りして「塔之越まつり」を開催しています。
以前は、子ども会が「子どもまつり」、自治会が「ソフトボール大会」をそれぞれに開催していたのですが、例に漏れず少子高齢化で両方が合体「塔之越まつり」になり、現在も続いています。
昨年は雨で中断したのが残念でしたが、ソフトボールもやり、子ども会はチョコバナナやバザーの店を出し、自主防災は非常食の試食、地域の医療機関の協力を得て健康チェックコーナーもあり、自治会の一大イベントとなっています。ソフトボール大会の頃から数えると今年は38回目になる予定で、これまで作り上げてきた先輩方の努力と苦労に頭が下がります。
少子高齢化はもちろん悩みのひとつですが、自分たちの集会所が無い、これも大きな悩みです。
今は隣接する南生田のマンションの集会所を会議や親睦会などの度にお借りしています。
東日本大震災以降、「絆」とか「ご近所づきあいの大切さ」とかが強調されて、自治会もその役割の一部を担っていると思います。
行政としても、住民が集える場所を自治会の地域内に設置できるよう、例えば空き地を市が買い上げて集会所を設営するなどの施策をとっていただけないかと思っています。

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子ども会餅つき大会
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自治会ソフトボール大会

(2013年11月号から)