真福寺町内会

会長 井上 俊夫

 私たちの町会は昭和五十三年二月に「真福寺町内会」として設立されました。新百合グリーンタウンの開発前までは、東・北・西側を山に囲まれた静かな地域で、そのほとんどが農地であり、五〇戸弱の世帯で米・柿などを生産・出荷していました。
町名「真福寺」の由来は、王褝寺の門末のひとつとして「星光山真福寺」と称したお寺がありました。明治の神仏分離や寺院整理によって明治六年に廃寺となりましたが、地域の名称として残っています。
地域の位置は、尻手黒川線の吹込交差点から県道九号線沿いに約千二00メートル南下した並木橋の辺りまでで、王禅寺西五~八丁目と王禅寺東四丁目の一部が区域です。
現在の真福寺町内会の会員数は一000世帯を超え、少しずつ増加しています。町内会役員は執行部と班長で構成しています。特別委員会として、町内に問題が発生した時に機能する「対策委員会」があります。
町内会運営は毎月初めの日曜日に役員班長会を開催し、事業展開の検討から実施・配布物の分配、日々の問題点の吸い上げ、などを行っています。執行部会は班長役員会直前の木曜日に開いて執行部内の意見のすり合わせや各部の活動状況の把握をしています。班長は地域を五十一班に分割して、一年間を任期として活動しています。
町内会の事業を展開するに当り、真福寺五町会連絡協議会=五町会(日光台自治会・柿生新橋町会・市営真福寺住宅自治会・柿生興人自治会・真福寺町内会)を組織しています。五町会で行うイベントは盆踊り、どんど焼き、合同新年会などがあります。今年度は、特に震災に備え真福寺小学校区の町会・自治会合同で「避難防災訓練」を行ないました。
当町内会のみの事業としてユニークなものは「せせらぎの池」の清掃です。小さな池ですが、錦鯉・フナ・金魚など数十匹が生息しており、近隣の班員と年四回掃除をしています。
年度毎に重点施策を決めて取り組んでいる事業としまして、昨年は「ゴミ問題」について問題点・課題を明確にして、対策を講じて来ました。今年はゴミ問題に加え、「避難・防災」に焦点を絞り活動しています。九月に県の総合防災センターの見学・体験、十月に防災出前講座・避難訓練を行いました。
私たちは町内会活動の原点として「安全・安心」の町づくりを目指すと共に、災害時にきちんと機能する自主防災組織の構築を目指して、一歩一歩進めて行きたいと考えています。

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神奈川県総合防災センターでの防災研修
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真福寺五町会のどんど焼き

(2012年11月号から)